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やり残した熊野灘へ
水物のツアーが一段落する此の頃です。
石川県は能登島のシーカヤックガイドサービス「カヌーアイランド」の渡邊さんが遊びに来られました。
台風で被災した時にも「なにか手伝う事ないか?」と声かけ頂きました。
僕が大阪のアウトドアブランドに勤めていた頃からなので、もう20年近いお付き合いになります。
今回は滋賀県に出張で来られたついでだと言う事でしたが、石川ー滋賀よりも、滋賀ー本宮の方が遠いような気がします。
たまには他の海もいいかと足を延ばされたようなので、湯川(那智勝浦)~佐野(新宮)約15kmを漕いでみました。
那智~佐野間の宇久井の半島を漕いだ事が無かったので、ちょうどお付き合い頂いた形になってしまいました。
すこし北西風はありましたが、水はきれいで、洞窟も沢山あり、十分に楽しみました。
これで紀伊半島の田辺~潮岬~伊勢の海岸線を全て漕いだ事になります。
今回の宇久井付近も洞窟がたくさんあり、節理もきれいなので、来シーズンはツアーコースに入れようと思います。
いろいろ思いつつの帰路・・・。
昨夜は16時半頃に釜石を出発して、新潟は北陸道の黒崎で日付が変わり爆睡。
今朝7時から走り出して、18時本宮到着。
帰路はいろいろ思い考えて、紅葉の中を走った。
震災以降、東北の太平洋沿岸地域に出向くのは4回目、内2度が延べ15日のボランティア、2度がこのイベントでした。
イベントには普通に参加者として参加している、これも以前からカヤックの時だけで無くいろいろな場面でお世話になった人・地域に何か恩返しができれば、少しではあるが復興のお手伝いになるかと思ってのことでした。
今回のイベントには「ゲスト」がいらっしゃっていた、何で???と思ったけど、
僕自身が参加するに当たってゲストなどは誰であろうが全く関係がなかった。
それは現地の自然・人そして被災しつつも参加されているカヤッカーが主役だと思っているからだ。
今回は幸いにも6月開催の主催でもあった町役場 水産商工課 課長さんの話が聞けた。
熱く自分の町を愛している人で、どれだけこの山田町の自然が素晴らしいか、山田湾が素晴らしいかを語ってくれた。
しかしイベントはやっぱりなんとなく、現地の人、自然といった色が「ゲスト」の影に隠れているような気がしてならなかった。 主催する「MESA」の草山さん本人もお店が流失した被災者なのに・・・。
他の参加者はどう思われたか解らないけど、僕自身はゲストの話よりも草山さんをはじめとする、
被災したが復旧復興を目指してがんばっている方の話を聞きたかった、参加者のみなさんに聞かせたかった、
そして少しでも多くの人がこの地を再度訪れ、また友人知人を連れて来るきっかけを作って欲しいと思いました。
来年(6月予定)は牡鹿半島~久慈間(どの間になるかは分かりませんが)の海を1週間くらい漕ごうと考えています。
当然地域のガイドにも周辺のカヤッカーにも数日でも同行して欲しいと思います。
草山さんとはそんな話しをしていました。 漁師が海に出られるようになってきた今、全海岸線でなくてもいい、
今まで自分達のフィールドとしていた海域を調査して、「全てのカヤッカーが海に出られる環境を創る」
それもガイドの大きな役割では無いかと思う。
ともすれば誹謗中傷を浴びる事もあるかも知れないけど、いつか誰かが開いていかなければならないと思います。
我々プロのガイドは、メディアを使って発信する事も可能かと思います。
フィールドを開拓する事も大きな務めではないかとも思います。
来年もイベントは開催されるようです。 また「ゲスト」なるものが有った場合は考えものですが、
僕はあくまでもカヤッカー(参加者)の1人として参加しようと思います。
山田湾シーカヤック交流会 Day2
微妙な空ながら、風が落ちたので海に出ることに。
みんな待ちに待った海です、現在でもなかなか大っぴらに漕ぐ事がはばかられるような感じがしていて、
各地でいまいち漕げていないようです。
今日はホタテのパドルスルーで、ホタテのお刺身を頂きます。
従来はカヤックを筏に寄せて頂くのですが、津波で筏が無く、現状はブイを利用しハエ縄のようにして養殖しているので、
船に横付けして頂きます。
ホタテのお刺身は美味しいのは良く分かっているつもりですが、上げたては別格です。
今回も三陸の自然の恵みを目・耳・舌・身・心で頂きました、ありがとうございました。
来年はこのイベントとは別に、草山さんへ1つのプロジェクトを提案しました。
震災・津波以降なかなか漕ぎ出すことができていない三陸の海ですが、我々のような海で生計を立てているガイドが
今できることを考えると、こんなことできるんじゃないの!と言うプロジェクトが思い浮かびました。
来年の6月に向けて動き出そうと思います。
山田湾シーカヤック交流会 Day1
山田湾シーカヤック交流会1日目、残念ながら雨です。
7時に起きて準備しようか、と言う事でしたが、泊めて頂いていた草山さん宅で朝食も頂きました。
「美味いから食べて!」と朝持ってこられたのは「いくら丼」でした。
「ん~、参加者として参加するのですが、これではお手伝いせざるを得ないなぁ。」でも美味しく頂きました。
カヤックを積み込み、お客さんを1名ピックアップして山田湾へ。
風も強いので海に出ることをあきらめ、ゲストの新谷さんがいつもツアーでやっている、
流木焚火でのご飯の炊き方の講習になりました。
ちょうど流木もいい加減に濡れていて、津波でやられても木材の瓦礫とナベ・米があればご飯が炊ける、
そんな講習になりました。 僕は熊野海道エクスペディション時に伝授して頂きました。
さて、1日のしめは「復興 かき小屋」での宴会です。
6月に続いて近隣県からの参加者が多く、いい盛り上がりでした。写真のカキの山の2ラウンド1本勝負で、
お腹一杯堪能しました。
カキを捌いてくれたおばちゃん達の紹介もありました。
中には営んでいた民宿が津波でなくなってしまった方もいらっしゃるようでした。
いろんな意味で早く復興して欲しいものです。
釜石湾口を見て・・・。
明日からの山田湾シーカヤック交流会に際して、1日早く釜石「MESA」を訪ねた。
ちょうど花巻を通過するついでに特別ゲストを空港で拾い、15時に釜石入り。
「MESA」の草山さんの、「近隣の状況をちょっと見てみるか?」との問いかけに、
6月以来の近況視察に。 今回は初めて釜石湾口防波堤が見える場所へ行った。
総工費1,200億円もかかった堤防が津波で一瞬のうちに壊れてしまったらしい、
港湾技術研究所って機関は津波を6分遅らせ、波高を推定13mから実測7-9mに押さえる事ができたと試算しているらしい。
全く眉唾な情報ですね。
そして驚く事にすでに、海上に見えていたコンクリートの塊は撤去され増設改修工事が進められていました。
陸上にはまだ多数の方が仮設住宅で不自由な生活を余儀なくされ、また元あった場所に住居・商店等を再建する事ができるのか否かということも、国や自治体から知らされることも無いと言う。
理屈ではまた来た時に少しでも被害を抑える為にと言う事であろうが、また壊れておしまいって事は誰でも解る。
そして、この復旧改修工事はおおよそ500億円を超えると言う。
コンクリートを海に投棄しているだけのような感じです、もう少し国民が住まいしている陸上に目を移し、
国民が置かれている状況を見れば、今何をすべきかが解ると思うんやけどなぁ・・・。
これは熊野でも言えることで、我々の血税が地域の為と言いつつ都会から来たコーディネーターやら・・・学者、
なんとも知れぬNPO等に持って行かれ、地域に何も残らず、つまらぬ物に使われている。
どこでも同じ事なのですね。
さて、夕飯は前入りした5人で呑ん兵衛横丁へ行き、しめに「サンマつみれ汁」を頂きました。
ここも仮設の営業の呑ん兵衛横丁です。
おばちゃん達はどうにか元気を取り戻して営業を続けてくれています。
アリ塚の間を縫って
月見岡神社・大日社 奉仕終了
先日来作業していた、月見岡神社・大日社での白玉石敷きの奉仕ですが、
今朝無事に一段落しました。
最終的には古い玉石も簡単に洗って使用しました。
作業前の様子はこちら⇒10月22日のBlog
また月見岡神社でも枯れ葉を掃き、白玉石を敷きました。
神主さんの話では、「みなさんが持って帰られるのでは?」という事でしたが、
これからはご参拝の折に、川原で白い玉石を拾って奉納してもらえるといいかなぁ、と思います。
さて今夜は東京方面へ走り、7-8日と東京、
そのまま走り10-11日は岩手県山田町にて山田湾シーカヤック交流会です。