ボランティア活動始動

本宮はそれなりに落ち着いてきた。
くまのエクスペリエンスもCafeの工事をしばらく業者に任せる形になり、
時間ができるので、早速ボランティア活動への1歩を踏み出した。
今日は直後から気になっていた新宮市熊野川町玉置口でニーズ調査、
瀞峡を和船で案内している「はるや」の北さんを訪ねた。
数日前に新聞記事で北さんの談話を見た「道路も通行止めでボランティアも入れず、年寄りだけで片付けしている」と。
いつもツアー時にお世話になっている地区だけに放っておけない。
北さんと電話で話し、車両の通行はどうにかできると聞き、竹筒よりバリケードをかわして、先へ進んだ。
途中やはり大きな崩落があったが、どうにか通行できる程度は土砂を除去してあった。

道中玉置口の下流集落を見下すが、山に囲まれた小さい集落で1本の道路が遮断されたら
即孤立する事は容易に理解できる。

現場に着くと、洗濯機が回る音がする、水・電気はOKの様子。
北さん宅へ上がる、2人はちょうどお茶の時間、まだ何もしていなかった僕もお茶を頂いた。
この玉置口の下流部の集落5世帯(住居は8軒だったかな?)の内、
浸水被害がなかったのは北さん宅の2階部分だけだったらしい。
また、集落全体が大きいエディーになり大きい渦が巻いていて、窓のガラスや雨戸、
家屋の中の物まで持って行ってしまったようでした。
お話を聞いていると、23日から個人的にボランティア作業に入っている、
新宮消防のOBさん1人がジャッキを片手に上がって来た。
彼がお昼まで作業すると言うので、僕もお昼まで小屋をジャッキアップして塚石に乗せる作業を手伝った。
消防OBさんに1人で来たってことはボランティアセンターからの派遣じゃないのですね?と問うと、
そんなこと面倒でできないと言う。
その通り、ボラセンからの派遣はいまだに通行止めで入って来れない(なにやら留学生達が1時間程度活動したらしい)が、このOBさんたちはすでに何日も活動し、道はきれいになり、家屋内の片付けも進んでいた。
庭では金木犀が何事も無かったかのように咲いていました。

帰りに上流地区にお住まいの玉置口の区長さん宅を訪ね、ニーズを聞いた。
上流部は何とか被害を免れているようで、下流部に行って欲しいということでした。
僕が通り抜けてきた通行止区間に関しては、明日明後日は完全通行止で土砂崩れ地点の倒木等を撤去するらしい。その後通行が可能になれば、ボランティアは入るのであろうか?
当地区の人はここまでは来てくれないんじゃなかなぁ、と肩を落としている。
機材その他の問題はあるが、北さんの個人物のモノ&僕のモノで間に合いそうなので、8-10日ちょうど連休です、
運良くか悪くか空いているので道路側溝の泥出しその他ボランティア作業に出かけます。

1人ではどうにもならないので、志願者(5名程度)を募ります。
ボランティア保険、作業着、手袋、長靴、昼食その他装備各自必要、当然全て自己完結です。
泊りが必要であれば、寝袋持参でKumano Backpackersが使えます。
志願者の方はまず連絡下さい。

5本指の靴ってどぉ?

Cafeの大工工事が進んでいる。
買い換えるべき家具をいろいろ見てみようと大阪にでた。
しかし発見し、持ち帰ったのは5本指の靴のみでした。

以前山岳ガイドをやってる仲間「新名健太郎」とのやり取りの中で、
彼がトレラン等々のトレーニングにと、この靴を購入したと言う、僕は修行の時は地下足袋だと言った。
そんなことはどっちでもいいけど、それ以来ずーっと気になっていた。
でも試着できるところが無かったのでなかなか手がでませんでした。
なにせ、足長:23.5cm 足囲:25cmと日本人の中でも特異な足の形状なので、
試し履きできないとなぁと思ってたんですが、今日履いてみて、即買いでした。
山に使うかは疑問だけど、プレイボートに乗るときに良いんじゃないかと思います。
川に出るのが楽しみです。

脱出作戦模索中

Cafeの復旧工事に大工さんが入り、今日は電気屋さんがコンセントやスイッチの追加や位置変更をやってくれた。
しばらく僕の出番は無いので、冬の脱出計画をいろいろ考えている。
行き先はもちろんフランス、Cafeで出しているデトックスティーも全部濡れてダメになったし、
今年はシャモニにも国内でも滑りに行けなかったし、もろもろ溜まってるし・・・。

被災してなんやかんや大変なのですが、こんな時こそ来る春に向けてエネルギー充填が必要かな。
やっぱ冬は冬らしく雪の上で外遊びを満喫した方が今後の人生に良い肥しになる。

他の人はこんな時に・・・と言うかも知れんけど、こんな時こそ・・・なのです。
いまだサーチャージは高額ですね。僕は身体的にエコノミー症候群とやらに無縁な感じなので、安価なチケット捜索中。

Cafeほんぐう、壁ボード施工始まる。

乾燥のため数日空けていた大工さんが入ってくれて、
壁の断熱材&ボート施工が始まりました。

もう少し時間はかかるかも知れないけど、壁ができたらなんとなく復旧って感じ、
クロスも決めたし、家具もいろいろ模索中。
前に向かっていろいろ思い考える事が楽しくなってきました。

2004年以来の宮川へ

11月に予定しているホワイトウォーター合宿プログラムの現場下見に行った。
ちょうど0時から吉野・櫻本坊での吉野聖天大祭を終え、仮眠し7時に現地入り。
当初は北山川・十津川水系で開催の予定でしたが、台風12号の影響で、道路交通網がダメになり、
三重県、櫛田川・宮川水系ではどうかと足を運びました。
2004年死亡6人・行方不明1名の災害以来、初めての宮川。
1人で川下りするのは、川のクラス問わずリスクが伴うし、いつも自身がお客様に話している「ACA(アメリカカヌー協会)
では、3人以上且つ2艇以上で川に入ろうね」と言ってるよ、なんて事に説得力が無くなる。

しかし、今回は仕方がないと、漕ぎ出しました。
距離は島谷川の出合から7km程度でさらっと流したら時間もそうかからない。
でもやっぱ核心部の「南の滝」はなかなかのものでした。

スタートから数時間でゴールし、櫛田川に向かいました。
櫛田川は、”茶色”最初は漕ごうかと宮川から着替えずに向かいましたが、川の色を見て即決断できました。
とりあえず幾つかのセクションのプットイン・テイクアウトをチェックして、再度宮川に戻り支流をチェックして回り、
どうにかこの櫛田川・宮川開催が出来ることを確信し、ホッとして本宮に戻りました。

しかし、やっぱり1人で川に出るのはいけないなぁ、とも思いました。
誰も見ていないところで何かあったら、それは即次の世界への扉を開けることになりかねず、
自身の周りの方は当然のこと、川の周辺の方にも迷惑をかけることになる。
ガイド・インストラクターとしてやってはいけない事だと確信しました。
今日も良い勉強になりました。

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